No.31 活躍の場は冬だけじゃない、万能の無垢こたつ

無垢材はダイニングテーブルやテレビボードなど他の家具でもよく使われています。
天然木の質感は唯一無二、生命の息吹が感じられますよね…。

そんな無垢材に対して高温の熱は収縮による反りや割れの原因になるため、決して相性は良くありません。
だからこそこたつにはあまり使用されてきませんでした。
ただ、無垢材にはシート材や突板とは違う味があります。木の質感が強いのはもちろん、無垢材だと多少の傷がついてもメンテナンスで修復することができたりします。
突板の場合、薄く削いだ木を合板などに貼り付けているため、深い傷がつくと表面が剥がれ、下地が見えてしまうことも。
無垢材は木そのものなので、傷がついても表面が剥がれることはなく、ご自身でメンテナンスをすることも可能。傷も使い古していくうちに味になっていきます。

また、反りや割れを抑えるために天板の裏には特注の鉄製の反り止めを埋め込んでいます。
一般的な反り止めは木製だったり、鉄製でも平らだったりL字型だったりしますが、コの字にすることでより強固な構造にしています。

※無垢材最大の敵は乾燥。冷暖房の風が直接当たる場所や温度変化の多い環境では注意が必要です！

こたつを置いたとき、大きな面積を占めるのがこたつ布団。
生地のバリエーションが豊富になり、お部屋のテイスト、好みに合わせてお選びいただけるようになりました。
滑らかな肌さわりのスエード生地は触り心地はもちろん、起毛している生地のため光の当たり具合や見る角度で表情が変わってみえる魅力があります。
さらに、カバンやリュック、他にも体育のマットなどにも使われている帆布（キャンバス生地）の布団も。
帆布を使用したこたつ布団はシンプルながらヴィンテージ感があり、使い込んだ布地の風合いが味わい深い逸品。
生地の強さも一級品です。

さらには縫製方法にまでこだわり、一般的なこたつ布団に多い波打つステッチではなく、まっすぐストレートな縫製で仕上げることですっきりとした印象を与えてくれます。

こたつ布団だからゴワッとしていても仕方ない、そんな時代はもう終わり。
インテリアとしてのこたつでコーディネートを楽しみましょう！

いかがでしたでしょうか。
開発から製造までを一貫して国内で行っているからこそのアイデア、デザインが詰まった家具。今回ご紹介したこたつを含め、他にはないこだわりの詰まった家具が星の数ほどあります。
人と同じように家具たちにもつくられた背景がある。そんなニッチなお話も、お届けできたらと思います。