No.17 家具を使いこなす術

ダイニングにはダイニングセット、リビングにはソファとローテーブルを。お部屋をつくる際にそんなレイアウトをイメージされる方は多いのではないでしょうか？
ただこのレイアウト、意外にスペースが必要なんです‥。
各家具の必要寸法は

・ダイニングテーブル(4人掛け)：150cm×80cm
・ソファ（2～3人掛け)：150cm×80cm
・ローテーブル：80cm×50cm

おおよそこんな感じ。
椅子の置き場やテレビとの距離なども考えると、家具を置くスペースだけで10帖分ほど必要になります（もちろん商品によってサイズもさまざまなのでよりコンパクトなサイズのものもありますが）。
平均的なリビング・ダイニングの広さはおおよそ12～16帖ほどなので、それぞれのセットだけでリビング・ダイニングスペースはいっぱいいっぱいに…なんてことは多くあります。

この問題、解決する方法としては…

ソファとダイニングチェアを兼ねる！

という方法があります。
ただ要注意なのは、ソファとダイニングテーブルはなんでも組み合わせられるわけではないということ。
ダイニングテーブルの高さはダイニングチェアの高さに合わせてつくられていることが多いですが、大半のソファの座面の高さはダイニングチェアより低くなっています。
そのため座ったときに高さが合わず、食事をするのにとても不便なことに…。

ソファをダイニングで使う際はテーブルを低くすることが大切。
ローテーブルで使うようなものがちょうどよいサイズです。
また、食事に使用する場合は汚れることも考え、ソファカバーを洗濯できるカバーリングタイプにしておくとよいでしょう。


ソファをダイニングにも活用することでリビング空間をより広くとることができ、デスクを置いたり、子供やペットと遊ぶ空間をつくったりと
お部屋のレイアウトの幅がぐっと広がります。
リビング・ダイニングが窮屈に感じることがあれば、ぜひお試しください！

お家の中でちょっと腰かけたい、けど椅子を置くほどでもない…
そう思うときはありませんか？

そんなときに活躍するのがスツールです。
スツールとは肘掛けや背もたれのない簡易的な椅子。
その魅力はなんといってもコンパクトさにあります。スペースをとらないため、日常的に使わなくてもさほど邪魔にはなりません。そのためお部屋のあちこちで大活躍！
例えば…

〇お友達が来た！けど普段から使っているダイニングでは椅子が足りない…
そんなときは、来客時の椅子としても十分使用可能。持ち運びも簡単なのでお部屋の片隅に置いておけば急な来客にも対応できます。

〇キッチンで煮込み料理をつくっているとき…
煮込み料理中は手を動かすことはあまりありませんよね。かといって火を点けているので目を離すわけにもいかない…。そんなとき、ちょこっと腰かけて休んだり、読書を楽しんだりすることもできます。ずっと立ち仕事で疲れたときに、ほっと一息できる時間が大切！

〇玄関で靴を履くとき…
靴を履くのに屈むのは案外身体への負担が大きいものです。腰が痛いときなんかは特にしんどい…。
玄関の小脇にスツールを置いておけば椅子に腰かけながら履くことができ、とても楽になります！
靴の手入れをされる方にもおすすめです！

いかがでしたでしょうか。
普段よく目にする家具も、見方を変えれはいろんな使い方ができます。
家具にはどうしてもこれ!といった使い方が決められてしまいがちですが、実は隠れた使い道があることも…。
ぜひ、家具を選ぶときには遊び心をもって、自分にピッタリな使い方を見つけてくださいね！